「セカンド・ライフ」生活って、全部英語にすれば「セカンド・ライフ・ライフ」なんで、ヘンですが、とにかく、我が家では娘がセカンド・ライフに夢中で、夕ご飯が済むと僕のMacProでセカンド・ライフに連れてってくれとせがむので、しかたなく(嬉しくもあるが)、セカンド・ライフの異次元へと夜な夜な旅立つのである。
娘は家内のお下がりのiMacを使っているのだが、パワー不足で表示も動きも遅く、実用にならず、僕のMacProを頼ってすりよってくるわけだ。で、僕の部屋にはiBookもあり、これをWifiではなく、ケーブルでイーサネットにつなぐとそれなりの動きでセカンド・ライフが楽しめるので、僕はMacProで自分のアバターを操り、となりでは娘がiBookでこれまた彼女自身のアバターを操り、セカンド・ライフの世界の中で待ち合わせして、いろいろと遊ぶことができるのだ。
洋服がデフォルトのものしかない娘が「パパ、洋服買ってくれ」とせがむので、先日は、パリで待ち合わせして洋服を買ってやった。しかも2着!!
土地はまだ買っていないが、正式に日本版が出たら、きちんと契約などを確認して、土地を購入、アウレリウスの事務所をそこに建てるつもりだ。そこを基点に、セカンド・ライフでは何ができるのかをじっくりと見極めてみたい。
さて、セカンド・ライフのプレミアムメンバーとなった僕は名前も改名、Minoru Sewellとあいなった。身長は180センチほどでスタイル抜群、スキンヘッド。最近はストライプのスーツを着て歩くことが多い。
ところがだ、ある夜、娘が勝手に僕の容姿を変えてしまったのだ。それも、長髪、肥満の長洲小力そっくりに。ファッションも、「愛」という漢字Tシャツに下は半ズボンだ。ショックだった。僕は、セカンド・ライフで一番ダサイ男になってしまった。
が、ここが仮想世界の楽しいところ。せっかくダサイ男になったのだから、このダサさのまま、オシャレなクラブに行って踊ってみようと、娘と悪ふざけの相談、そして実行。
金ぴかに飾り立てた男女が踊るクラブに行ったところ、さっそく、みずしらぬ何者かからメッセージ。新しいオモチャをプレゼントしたいから受け取れというのだ。「OK」の返事をすると、さっそく我が在庫目録に彼からの贈り物が。すると、送り主が、すぐに体につけて遊んでみろという。なんの疑いもなしに、「サンキュー!!」なんてその贈り物を身につけたなら……なんと、それは巨大なペニスだったのだ。しかも飛行機のプロペラのように僕の股間でブルンブルン回転している。隣で見ている娘は卑猥なものを見たと言うよりは、滑稽なものを見たという様子でゲラゲラ腹を抱えて笑っている。親として僕は少しホッとしましたが、股間を両手で隠しながら立ち去る心境で、急いで飛行ボタンを押して上昇、物陰に隠れてその巨大ペニスを取り外したのでした。背後からは、僕を笑うたくさんのコメントが追いかけてくるのでありました……。
なんて、意地悪な野郎も生息するセカンド・ライフ。ほぼ、現実と同様なことが可能な「虚数の世界」。また、機会がありましたら、ご報告いたしましょう。
太田穣
▼下の写真は順に、クラブでの僕。ゴールドの縁取りの帽子がいいだろう。真ん中はビーチでなごむ僕。背後の店ではスゴイものを売っていた。一番はH&Mの店の前に立つ僕。かなりの企業がセカンド・ライフ内にスペースを確保しつつある。

