デトックス生活……のはずが、パリ [Miyuki Shoji]
関東一円、晴れてはいるが、ずいぶんと風が強い日である。自力整体のことばかり書いていると飽きてくるので、他のメンバーのエキサイティングな文章を見ながら、思いつくままにつづってみることにしませう。
パリといえば。その昔、私はほんの限定一時期のみ、煙草を吸っていた時期がある。なぜかジタンである。うーん、ジタンをえらんだ理由など全然思い出せないほど昔なのである。
で、パリの街角で、ほかのカッコイイ老女なんかと一緒に、信号待ちの間、バッグからくしゃっとなったジタンの箱を出し、火をつけてふかしてみた。
同じ通りをゆっくりと歩いてきた、大きめのハンチングを斜めにかぶった背の低い中年オヤジが、私の脇に立ったと思ったらウインクしてくるではありませんか。「チッチッ、あなたのようなマドモアゼルが、そんな強い煙草を吸っちゃいけないよ」だって。
フランス語は挨拶くらいしかできない私が、なぜオヤジの言っていることが一語一句わかったのかは不思議であるが、何しろパリですからね。
また別の時期、エールフランスを使って欧州に発ったときのこと。
離陸してすぐ、前のほうで、シャンパンを注いでまわっているではありませんか。
シャンパンが大好きな私は、アテンダントに、「そのシャンパン私にもちょーだい」とお願いしてみたのである。ずいぶん図々しいなぁ。今よりずっとオバサンくさい。
彼はちょっと困った顔をして、「これは、結婚のお祝いなので」と教えてくれた。新婚さんをかこむ親族旅行だったらしい。
なので、「あっそうか、では、買いますからお願いします」と、改めてフライトドリンクをオーダーした。
ヴーヴ・クリコのイエローラベルだったでしょうか、アテンダントが「どうぞ」と恭しく持ってきてくれた。機内で飲むシャンパンは、ことのほかおいしいのである。「ご結婚おめでとうございます!」と、お祝い気分。
白茶色の髪、青い目をしたアテンダント(年配だったから、パーサーかな)に「メルシ。おいくら?」と尋ねると、「ノンノン。お金は要りません」という。「むむ? どうして?」と聞いた答えがふるっていた。
「びっこーず、うい・あーる、エールフランス!」。すごいフランスなまりの英語で、胸を張るのである。答えになっていない気がするが、仕方ない。何しろ、フランスおやじですからね。
そんなパリの魔法に、太田さんもかかってしまったのでしょうか。
あ、健康取材の話を書こうと思ったら、フランス小話に終始してしまいました。まあいいか。
庄司みゆき


1 Comments:
そのパリに来てますよん!
土産話は帰国後ゆっくりアップしますです。
では! いずみ
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