jeudi, août 03, 2006

喜びの耐えられない軽さ [Miyuki Shoji]

 スキャンダル以来、ドンドン高級感(?)が薄れていくNHKだけど、いや、だからこそなのか、いろんな試みがなされている、みたいである。
 教育テレビの「ピタゴラスイッチ」あたりの子ども番組だって十分ヘンだし、話題の「謎のホームページ・サラリーマンNEO」も脱力してしまうくらいヘン。冒頭の宝田明のイカしたダンス(←ツボである)には元ネタがあって、「Weapon of Choice」のクリストファー・ウォーケンのダンスの真似っこらしい。踊るウォーケン、見てみた〜い!

 観たことのない人のために説明すると、「サラリーマンNEO」はサラリーマンの日常を題材にした小ネタ劇場。サラリーマン体操だとか(ミーティングでの上司のくだらない提案にうなずく動きの練習、とかね)、生真面目でダサイ川上くん(played by 二枚目俳優・沢村一樹)の会社での生態とか、キツい美人OLと情けない男性社員のカラミとか、ほら、聞いてるだけで力が抜けていくでしょ。あまりにバカバカしくて目が離せないエピソードも多い。
 それを、総合テレビの夜11時から30分、週1でやっちゃうのである。意図的なマイナー指向というか非主流ぶりは、有名になる前の「モンティ・パイソン」に匹敵するかも。これは、がんばっていると評価すべきであろう。

 もともと「ポーキーズ」みたいな、本人大まじめなのに状況的には情けないといった青春映画や、C◯レモンのコマーシャルに出ている「サンキュー!」って言われる濃ゆいオジサンの、本人自信たっぷりで傍はトホホ、みたいなのが大好きな私にとっては、かなりハマる路線です。

 てなわけで、いつもキリリとしているのは疲れるでしょー。知的労働者の皆さん、それぞれ思いっきりおバカな喜びをみつけて、頭の筋肉をほぐしましょう。
 そうそう、今やっているとあるお仕事のためにリサーチしていたところ、クライマックスを迎えにくい女性は、子宮ばかりか内臓が固まっていて、体がゆるんでいないために快感が流れず、キモチよさに身を任せられない、ということがあるらしい。
 頭をほぐせば肉体もゆるむ。胃が固くなれば胃痛になるし、腸が緊張すれば排泄がとどこおる。いけません、美人への道が遠くなります。知的労働だって性的活動だって、基本作用は同じ。緩急の両方があってこそ効果が出るのだと思う。

 亀田三兄弟の長男が1発ダウンを食らったうえ、最後の方のラウンドではずっと劣勢だったのにもかかわらず判定勝ち。
 腑に落ちないことおびただしいんで、イカンイカン、力を抜かねばと思ったのもあっての、ゆるめのトピックでした。

庄司みゆき