lundi, juin 19, 2006

卵焼き[Izumi Shoji]




 みなさんには「見ると買っちゃうから、頼むから見せないで〜」ってな物はありますか? 私の場合、その対象はお弁当箱だ。弁当箱マニア、というか、フェチかも。
 私にはそう必要なものではない。朝から打ち合わせや取材が続く、終日撮影、それこそ名古屋出張なんて日はお弁当持って行くけれど、たまのことだし。
 でも.....。いいお弁当箱を見ると、我が物にしたくて頭がクラクラするのだ。職人さんがつくった物とか、素材のいいもの、昔ながらのもの、イコールお値段のいいものほどクラクラ度は高くなる。これをフェティシズムと言わずしてなんと言おう。
「なんでも買ってあげるから結婚して」と、もしも誰かに言われたら、今なら間違いなく遊山箱をあげる。徳島県で昔使われていたという、子供が持つ、一人用のお重だ。雑誌、リンカランで見てネットで検索したら、今でも売ってるではないか。ほしい、喉から手が出るほどほしい、あぁ、クラクラ、クラクラ...。
 だってこんなに可愛いんだもの。外箱の中に三段のお重をおさめる仕組み。外箱には持ち手がついててそのまま下げて出かけられる。で、でも、ナント2万円ちかいのだ。なので、誰かプロポーズしてくれないかと思ってる次第。
 しかし。とか言って大騒ぎして手に入れても、実際にはどうせ使わない。さわりだけ紹介しても、私ったらこんなに持っているのだ。ステンレス製のフードキャリー、ネットで探しまくってやっと手に入れた、キャンベルスープを入れる用の水筒、サンドイッチの時用のカゴ、岩手県の職人さんの手による木のお弁当箱、あと、近所のお店で見かけた、お花の形をした塗り物の弁当箱も、買うか否か迷い中。
 それなのに、実際に使ってるのは、愛するわっぱの弁当箱オンリー。中が赤く塗られているもので、もう10年は愛用中。おにぎり弁当の日も海苔弁の日も、パスタ&サラダ弁当でも、焼きそば&やさい炒めの日も、ビビンバ弁当、素麺弁当、蕎麦弁当も、ぜんぶこれ。何を入れてもバッチリ決まるかわいいヤツで、コレクションはいくら増えても結局これしか使ってないジャン、ってのが現状だ。

 ところで、お弁当の思い出と言えば。うちの母の卵焼きはまずかった。母の名誉のために言っておくと、料理ベタな人じゃない。お煮染めや魚の照り焼きなんかはかなりうまいし、おでん、ロールキャベツ、昔風ミートソースなど、名作料理も多い。なのになぜか、卵焼きや炒り卵だけは....。火が通りすぎてぼそぼその上、しょっぱすぎるのだ。減塩運動の盛んな庄司家なのに、なぜ卵焼きだけしょっぱいのか、今でもなぞだ。それに、自慢じゃないけど、私の卵焼きはしっとりふわふわ。うちの娘が毎度感激して「おいし〜!」と叫ぶほどなのに。
 でもね、ベジタリアンで卵も食べない私だけれど、もし人生の最後に、「何が食べたい?」と聞かれたら、「お母さんの卵焼き」と答えそうな気がする。ホントにおいしくないんです、アララってな味なんですけど....。

庄司いずみ

2 Comments:

Anonymous Anonyme said...

Here are some links that I believe will be interested

7:14 AM, août 10, 2006  
Anonymous Anonyme said...

Very pretty design! Keep up the good work. Thanks.
»

2:26 PM, août 11, 2006  

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