泣けないマスカラ[Izumi Shoji]
アイルランドブームが続いている夫と私は、先週アイルランドが舞台の映画「麦の穂をゆらす風」を観てきた。アイルランド独立戦争を描いた話題作。うう……、観ていて辛い、怖い、悲しい、身震いのする映画でした。アイルランドという国の表面しか、我々は見てこなかったのね……。
終わったのがちょうど昼時だったので夫とランチをしたのですが、二人ともほとんど物も言わず黙々とカレーをかっ込んだのでした。考え込みながら食べたら胃まで痛くなった。すごい映画でした。基本的に「お金払ってまで重苦しい思いはしたくない」、そんな享楽主義の私も、観て良かった、というか観るべきだったとうなった作品。興味のある方はぜひ。
しかしアレです。泣きそうな可能性のある日はマスカラはやめといたほうがいいですね。「麦の穂をゆらす風」でも、ラストシーンでは涙が……。自然派志向の私はなるたけ成分良好な化粧品を選んでるため、泣くとホントにやばいのだ。ウオータープルーフなどありえない、水で洗っただけですっかり落ちる頼りないマスカラ。涙なんて流れようものなら、黒い液体が頬まで……。おそろしい。そんな顔を夫に見られたら何年間もからかわれること請け合いだ。
そこで、泣けないマスカラをつけてる時の泣き方講座でーす! まずですね、涙があふれてきたらすぐにはこぼさず、目にためる。フルフルと今にもこぼれそうになるまで、限界までため込みましょう。もうダメってところまでたまったら、パチパチっとまばたきをして、目の端からはらはらと涙をこぼすのです。これがコツ!
うう、誰もこんな話、興味ないかも、ごめんなさい。でもね、この泣き方は恋愛中にはおすすめ。鼻も目も真っ赤にしてデロデロになって泣きわめくより、殿方はグッときそうだ。とかいって、私だって夫婦げんかのときは、頭に血が上ってデロデロ泣き崩れるんですけどね。それにホントに悲しいときは、涙ためてる余裕なんてなく、すごいことになるし。
ああ、誰か泣き虫な私のために、”泣ける”自然派マスカラを開発してくれないだろうか……。
あまりにくだらない話をしてしまったので、お詫びに春の気配をお届けします。マンションの駐車場から見える梅の木、咲き始めてます! もうすぐ春ですね。

庄司いずみ









