jeudi, mars 16, 2006

愛国宣言![Hitoshi Oba]

 今週になって、なんだか無闇に忙しい。今年でやっと二年目の駆け出しフリー、おまけに生来の怠け者かつは稀代の愚図であることをも勘案すれば、オーバがいくら「忙しい!」とか喚いたところで、アウレリウス他メンバーの皆様なら「ここんとこ、ちょっと閑だなぁ」程度のレベルなのかもしれない。と思うことは思うものの、オーバ本人が結構テンパッタ心境に現在これあるのは確かなようなのである。
 しかもそんなところにもってきて、ワールドベースボールクラシックをば観戦という用事(おいっ!!)まで出来、ほとんど途方にくれているのです。
 昔は名古屋金鯱軍、中日ドラゴンズを熱烈に応援していたことなども実はあるのだけれど、近年はスポーツ観戦などほとんどしない。大体、二時間も三時間もテレビの前に座って一喜一憂煩悶苦悶、時に立ち上がって絶叫するなどという根性は、とてもじゃないがもうないのである。
 そんなオーバがこの多忙(だから主観的には泣くほど忙しいんです! くどいけど)の折になにゆえ国際野球試合など見なければならない仕儀と相成ったのか。伊集院光先生のおかげなのです、これがまた。
 先生はテレビ東京でスポーツ・ニュース番組のキャスターも務めておられるし、もともと野球には並々ならぬ情熱と莫大な蘊蓄を有するお方である。ただ、ちょっと前の当ブログ記事「魂のラジオ」で書いたように、先生の真髄は決してテレビでは味わうこと叶わぬものであると考える者なのである、拙者は。
 ところが、まさにその「魂のラジオ」たる先日の『伊集院光の深夜の馬鹿力』をお聞きして、驚いたのですね。例の世紀の大誤審というか大茶番、日米戦のことなんだけど、先生は大要以下のように述べられたのであった。
「っかし腹立つなあ。なにしろ生まれた時にチンポの皮むいちゃってる人達だからさぁ。ハナから包茎率八十パーセントの日本人なんて馬鹿にしきってるわけですよ……。えーえー、とにかく凄いよね、ズルむけ軍団は。そりゃ敵いませんともさー……」
 念のために解説させていただきますが、先生がこれほどストレートに御自らの真情を吐露されるというのは、これはもう、かなりの異例、タダゴトではないのです。
 事ここに至っては、流石の非国民、不肖オーバもついに思うようになりました。「おのれ、鬼畜米英許すまじ! 天誅をば下さずして如何はせむ。欲しがりません、勝つまでは!!」
 かような次第なのであるからして、再び憎き敵とあいまみえ、これを完膚なきまでに打倒殲滅、ボコボコの目にあわすのを見届けるまでは、今大会から目を離す事など断じてあってはならぬのである。

 あ、申し訳ないかもしれないけれど、整形外科だけは相変わらずマジメに通っております。愛しのコレア姉ちゃんのことを思い出しては涙にかきくれつつ。女々しいニッポン男児ではある。何? 「女々しい」は差別的でいけない表現であるからして訂正せよ、だと!? パカタリ! この非常時に細かいことをヌカスでない!!
 お仕事くださっているK様、U様、なにせ肩が痛くっては赤ペン握るにも支障を来たすようなこともあるわけでございまして、毎日小一時間のリハビリくらいは大目に見ていただきたく。
 それに「自己管理もできぬのは犬畜生にも劣る奴である」と教えてくださったのは、そもそもアメリカ様だしね。でさ、これがまた美味いのよ、マッサージとかしてもらった後の煙草の一服が……。ザマヲミロ!
 
大場仁史