サッカーやっとけばよかった……[Minoru Ota]
W杯もいやますますに盛り上がる今日この頃でありますが(サムライブルーについては至極残念ですけども)、このW杯のおかげで面白いコラム、といいますか、最近には珍しく野心的でありつつも誠実な若者(とはいえ30代のようではありますが)の文章を見つけましたので、ぜひごらんくださいませ(http://www2.asahi.com/wcup2006/column/tayori/jun.html)ということをば、まず、お伝えしておいて、と。
それにしてもサッカーというのは世界言語なのだなあということをつくづく感じるものであることよ。
日本が負けた翌日、ブラジル人の友人でシカゴで暮らすマギダさんから慰めのメールが届いた。曰く、「きのうのゲームはほんとうに残念だったわ。大切な二つの国のチームが敵同士になって戦うって、なんて残酷なの!! でも、なぐさめを言うわけじゃないけど、日本はほんとうに立派に戦ったわ。もっといい成績であってしかるべきだと思う。I am so sorry about the soccer game yesterday. It was so sad for me to see my favorite teams playing against each other! If there is any consolation... japanese played really well, and they deserved a better result!」と、意訳・翻訳してみたが、なんか、こういうのって映画の字幕書いてるみたいで、意外と面白いものだなあ(訳はあってますかねえ、みゆき様?)。
年始の旅行でも、フランスのタクシーの運転手さんに「ところで、日本はW杯に出るのかい?」って訊ねられたし、マラケシュでも同じことをホテルのアンちゃんに訊かれた。きみたち、チェックしてないの? と、日本軽視が残念であったが、「出るよ」とこたえると、フランスのウンちゃんは「おう、そうか、仲間だなあ」みたいにうれしそうな顔をしたし、マラケシュのアンちゃんは「なんだよ、モロッコは出ねえのによ、おもしろくねえ」みたいなシラっとした態度であった。
ま、野球じゃこういうことはないから、やっぱり、サッカーというのはすごいものだなあと感じたことであることよ。
ちょうど8年前の夏、小さな娘を連れた家族旅行でアメリカに行ったときも、ちょうどW杯の最中であった。サンディエゴでは、くだんのマギダさんのご親戚の家に呼ばれたらば、ちょうどテレビでは一次リーグはブラジル戦の最中。おじさんにあたるペドロさんが「マギダ、勝ってるよ、ブラジル」と余裕のよっちゃんであった。
その後、ニューヨークに移動、イーストヴィレッジのあたりを歩いていると、カフェから大歓声が聞こえてくる。決勝戦であった。フランスがブラジルを破ったのだ。
最初はそんなことも知らず、「何騒いでんだ、学生どもは?(ニューヨーク大の近くだったから)」と思っていた僕であった。
と、ここまで書いて、我が愛国心の足らざることを嘆く方がいらっしゃるのではあるまいか(とくにオーバくん)? なぜなら、このW杯フランス大会には日本が初めて出場したからである。ところが、W杯なんてもの、たかがサッカーの世界大会ぐらいしか認識がなかった我が輩、日本初出場は嬉しかったが、結果にハラハラドキドキ一喜一憂なんて気分はさらさらありませなんだ。
それがいまや国を挙げての一大イベント。もちろん日韓大会以降のことではありますが、でも、まあ、いいんでないかい、サッカーという“外国語”を一つ習得するということは。世界中どこに行っても会話が成り立つ。ボールがあればなおOK。おっさんとも子どもとも誰とでも話ができるんだからなあ。
剣道部で肩壊して剣道やめたけど、剣道じゃなくてサッカー部にしとけばよかったなあと、今さらにして思う我が輩はほんとうにミーハーお馬鹿さんではあるが、これからは日本サッカー向上のため少しはJリーグの試合も見てみようと思う太田ではあった。
太田穣













