vendredi, juillet 28, 2006

Bat Manな日々[Hitoshi Oba]

 夜が更けてくると無性に行灯の油がなめたくなる、ということはいくらなんでもないのだけれども、最近なぜか甘い物を食べたくなることが多い。
「スーパーモデル体型」(クドいですね、すみません)の危機みたいな気もしなくはないんだけれども、背に腹は代えられぬ(?)。サンダル履きで近所のコンビニに出かけて、いかにもジャンクなアイスクリームなんかを購入する。
 通り道に公園があって、たいていはそこのベンチでムシャムシャといただくのだけれど、これには風雅な理由があるのでございます。
 公園には常夜灯があって、ほとんどの場合、コウモリがその周りを飛んでいる。多いときには4、5匹の集団がぐるぐると回っている。
 灯りに集まる虫を食べにきているのだろうけれども、これが見ていて案外飽きないものなんですね。ときにはベンチに横になって20分ほど見物する。通りがかりの人には、もしかすると路上生活の人かなんかに見えているかもしれない。
 念のために書いておくけれど、オーバの住まいは一応東京23区内、繁華街のど真ん中というようなところではないけれど、新宿から歩いたってたいして時間のかからない場所である。
 ネットでちょこっと調べてみたのだけれども、これはアブラコウモリという種類。実は現在では東京の市街地でもっとも簡単に見られる野生哺乳類なんだそうである。なんと渋谷のスクランブル交差点上空なんかでも飛んでいるとか。
 別名はイエコウモリ。名前のとおり、屋根裏や建築物のちょっとした隙間なんかを棲み家にしている。逆に人家のない山間部などには棲息しないそうで、ほとんどスズメですね。
 大きさもスズメくらい。見ているとかなり華奢な生き物である。2センチくらいの入り口があればそこから潜り込んで、昼はそこで休んでいる。
 おまけに冬眠もするんだそうである(もっとも最近の都市部では冬眠をしないものも現れているのだそうだけれども、ここは是非「良き伝統」を守ってもらいたいものである)。冬眠! ああ、なんという甘美な言葉。ガキの時分から充分にヒッキーの素質があったオーバは、狭い場所に潜り込んだり冬眠をする動物に並々ならぬ憧れを抱いて生きてきた。
 生まれ変わることができるのだったら、次はモグラかコウモリを希望します。
 ついでに豆知識をひとつ。コウモリは蚊を食べる習性から蚊喰鳥の異称があるそうで、古くは蚊欲(かほり)とも呼ばれていた。と言うより、この「かほり」がコウモリの語源なんだそうです。俳句では夏の季語。
 なんだかこの原稿、ほとんど、みゆき様が書いていらっしゃった「どーでもいい駄目コラム」の典型みたいですね。申し訳ない。
 まあいい。前にも書いたことだけれどオーバの本業は碁打ちなのだからして、文章なんぞは下手糞でもまるで差し支えないのである。ただ残念なのはその本業が文章なみに拙いということなのだけれども、ここではその問題はあえて追求しないことと致したい。ってゆーか、お願いだから追及しないでください。
 でもって明日7月29日土曜はまさにその本業たる囲碁の試合(3月だかにやたら長いレポートを書いて皆様の不興を買った「樹林杯争奪戦」という由緒ある大会である)。前回5月は無念の欠場を余儀なくされたのみならず、他の参加者の皆様方からは「安全牌」の不在を残念がられたのだとか聞き及ぶ。明日こそは目に物を見せてくれようという決意を披瀝して今回は終わるのであった(だけどまた、オーバの決意ってのが、とってもアテにならないんだよなあ・・・)。

 蝙蝠に妙案なしや笊碁打

 う〜む、駄句と申すべきか、俳句にすらなってないと言うか。まあいい、オーバの本業は(以下繰り返しとなるので略)。良い子諸君は応援を宜しく!

大場仁史

jeudi, juillet 27, 2006

未知との遭遇 [Miyuki Shoji]

 数学は決して嫌いではなかったのに、経済となるとまるで興味が湧かない。
 いや、新聞でも、企業の方針の動向とか、新商品が出たとか、ガソリンの値段がどうとか、どこぞの社長が替わったとかいう経済欄なら「へ〜え」と思う日もあるから、一応は見ますよ。
 だけど、金融情報欄ともなると「紙の無駄」とばかりに、新聞を読み始めた小学生の頃からン十年、自慢じゃないが飛ばさなかったことはない。
 だいたい、全員とはいわないが、金融関連の人々って変でしょ。某社の株が暴落して補償しろと株主が騒いだとかいうニュースには心底呆れた。だって、得することもあれば損することもあるのが株取引じゃないの? 「損したから金出せ」なんて冗談じゃない。それがネーム・オブ・ザ・ゲームなのに。インサイダー情報で大金つくって逮捕されたっていう報道にも「また職権濫用か……」と嘆息したが、どちらにしろ、余分な欲をかいてしまえばそれなりの結果が待っている。

 そんなわけで、いかに「紙と文字」を愛してやまない私でも、新聞でもっとも食指が動かないページ、金融情報欄に掲載されている(少なくとも某A紙では)経済コラムなど、偶然発見したほんの数日前まで、その存在すら知らなかった。題して「経済気象台」。いやさ、内容的には「面白〜い」ってことは、少なくとも経済に暗い私には10中1、2あるかないかだけど、なかなかいいのです。

 何がいいかって、まず量がいい。11字詰め76行、起承転結がつけやすい800字程度。社説だともっともっとスペースがあるけれど、妥当かつ最大公約数的意見を、社を代表して(たぶんね)書かなきゃいけないから、「政府任せではなく、一人一人の良識が求められる」とか、そういう「当ったり前じゃん」的結論がほとんどで、チョー退屈。あるいは第一面の「◯声人語」っつーのは、「気づき」とか「指摘」とか、社会的要素が求められているらしいから「……そうかなぁ」とか「いかにも、だよ」とカンにさわることおびただしいし、▼でぶち切られた文面が美しくない。
 その点、「経済気象台」は、毎日違う執筆者がそれぞれの話題で、ある程度の論旨を展開して説明してくれる、すわりがいい文章が多い。まるで知識のないトピックの日は、読んでもさっぱり頭に入らないことも多いんだけど、それでも見て安心な、精神衛生にいいコラムなのだ。

 毎日読んでいる新聞にも未知との遭遇はあること、いつも通る道で見たことのない草花に初めて目をとめるがごとし。
 「ぜーんぜん知らなかったな〜」ってのは、なかなか楽しいものです。

庄司みゆき

mercredi, juillet 26, 2006

新年の挨拶[Izumi Shoji]


 明けましておめでとうございます!  なんだ、突然、と思われる方も多いかもしれませんが.....。
 実は、マヤの暦では、今日は1月1日。
 マヤ歴ってご存じですか? 古代のマヤ文明で使われていた暦で、1ヶ月が28日周期、13の月からなる暦で人の体の自然のリズムにはより近そうだ。マヤ歴研究の第一人者、高橋徹さんには取材などで何度かお会いしたこともあり、私の本棚にも何冊も高橋さんの本がある。興味のある方は、VOICEから出ている『マヤン・カレンダー』などをお読みください。その日その日の意味から、「今日私は何をすべきか?」を教えてくれる、とっても役立つ一冊。スピリチュアル好きな人には超おすすめですよ!

 とはいうものの、私も普段はマヤ歴を意識してすごしてるわけではない。高橋さん、ごめんなさい!
 だが、虫の知らせか? 今朝、ふと高橋さんの本、『マヤン・カレンダー』をめくってみたら....。キャア、ビックリ! 今日はマヤ歴では新年ではないか。う〜ん、新年の目標を立てよ、心を入れ替えて生きよ、との神の啓示かも? 新年ですし、久々の晴れ間ですし、今日はなるべく仕事を早く片付けて、夜になったら冷え冷え〜のビールでカンパイするとしよう。

 というわけで、景気づけに花火で〜す! 打ち上げ花火ならより景気がいいが、そうもいかないので線香花火。一昨日くらいに撮った画像だ。今日も雨が降らないようなら、娘と二人線香花火を見つめつつ、今年の目標の種を、ひっそり心に蒔こうと思います。

庄司いずみ

samedi, juillet 22, 2006

俺は歌手だ、宣言【Minoru Ota】

 きょう、ある超大企業の顧客向けのマガジンの校了で、原宿のとあるデザイン事務所におこもりとあいなった。なが〜い校了作業が終わり、おつかれさまのオシャベリ始まり、どの話題からであったか、我が輩が「オレが歌を歌うと娘が怒る」という話をしたところ、「え、歌うんですか?」「なにを歌うんですか?」「演歌とか民謡とか? クク」と、あたかも我が輩は花札は得意なれど、音楽と無縁のごとき反応を得た。見た目で決めんな、見た目で!! あ〜、グヤジー!! かつて我が輩は日本のミック・ジャガーたらんとし、日本のエルビス・コステロたらんとした者なり。ここにその証左を見せん。ガサコソ、ガサコソ……。あった!! 黒部さんとピーターさんの華燭の典のためにと、新郎の歌詞に我が輩が曲をつけ、そして歌ったものが出てきたであるぞよ!! いざ、公開だ〜。「あなた、それだけはやめて!!」「パパッ!! よして!! わたし、恥ずかしいわ!!」。「何を言うかっ!! 我が輩が歌手であることをここに宣言するのじゃ!!」「でも、あなた、サビのところ、あなたの歌が」「そうよ、パパ!! 音程がはずれて、わたし、とっても恥ずかしいわ」「え!? …………」

http://aureliustokyo.net/Song%20for%20Eri%20and%20Peter.mp3

太田穣

mercredi, juillet 19, 2006

蘇生宣言! [Miyuki Shoji]

 皆さま、しばらく死んだふりをしていた庄司(姉)です。
 体調をくずしてしまったのと、瀕死だったウインドウズが本当に死んでしまってインターネット・エクスプローラまで開かなくなり(!)、分筆活動が完全停止していたのであります。あな恐ろし。
 それでもって私的には大転回を発令し、ついにゲージツ家らしく、マックに転向してみたのであります。
 転向……というよりはもともとマック派だったんで、Iターンっていうところか。

 今日やっと家に届いた白いマックブック。なんてキレイ、なんて美的。
 純アナログ系の私がやっとのことでネット設定をし終えたところ、なんて速い。サクサクなんてものじゃない、福原愛ちゃんじゃないけど、「サ……」とも言わないうちにページが出現しちゃう。うわ〜あびっくり。
 ……って、今までどんな環境だったの? と思われるでしょう。いやはや、試しに相談してみた広告屋サンの友人には、「今どきありえない」と嘆息されたほどの状態だったのであります。
 とにかく内的には、体調最悪だったのをタンパク質や塩分過多もあって日毎の玄米ごはんで治し、どんよりしてたのは排出作用のある小豆やかぼちゃやスイカを規則正しく食べて透明感を出して。外的には、鈍速環境は光とマックでなんとかなった気がします。
 私が超アナログマインドなのをご考慮くださり、「こんなの入れると便利だぞ」だの「このソフトはどう?」なんていう提案をいただければ柔軟に受け入れますので、ぜひともご一報ください。

 てなわけで、6月末の大祓(おおはらえ・年度の前半の疲れ、ほこりを祓う)の時期をうまく越えられず、もろにダウンした私でしたが、後半は元気に乗り切りたいと思いますので、どーぞよろしくお願い申し上げ候。

庄司みゆき

mardi, juillet 18, 2006

出前一丁〜♪[Izumi Shoji]



 みなさんには「これさえあれば!」はありますか? たとえばマヨネーズ。サラダはもちろん、ソーセージにもフライにももご飯にもマヨ。マヨラーですね。何でもソースって人もいるだろうし、日本人なら醤油がもっともベーシック?  ちなみに、うちの娘の「これさえあれば」はごまラー油。ごまラー油と言えば? はーい、そうです! 出前一丁でございま〜す。

 私も世のお母さんと同じく、一応は「うちの子にはジャンクなものは食べさせたくないわ」という方針でやってきた。いえ、白状すると、生ラーメンは土曜ランチの定番だったし、数回はインスタントラーメンを食べさせたこともある。ただ、それまではサッポロ一番しょうゆ味。だってスーパーでもコンビニでも、サッポロ一番しかないんですもん。
 でも、私は子供の頃は、断然出前一丁派だった。ごまラー油の香りに、小学生の私はうっとりした。なので「いつかうちの子にも食べさせたい」と思ってた。
 ある日懐かしの出前一丁を見かけた時は小躍りしましたよ。オッケイストア初台店、ありがとう! 思った通り、蛙の子は蛙。娘もあの香りにハマったのだった。

 とはいえ、鈴香ではあるまいし、育ち盛りの娘に毎日出前一丁を食べさせるわけにはいかない(カップ焼きそばすする彩香ちゃんを想像すると、胸が痛みます)。
 しかし、ああ! ごまラー油さえあれば、何でもおいしく食べてくれそう。そこでこれです。じゃーん! これが私が娘のために探し集めた、ごまラー油コレクションでーす!(←なぜ私はいつもコレクションするのか...。すみません、凝り性なのです)
 どれも名品揃いだが、ベストは真ん中の子。オーサワのごまラー油。ごまの香りが強い、絶品です。娘は最近では、出前一丁にもさらにごまラー油を追加。白がゆに醤油とごまラー油、味噌汁の味が薄い時も、サラダの仕上げにもお浸しにも。「なんかひと味ほしい時」は全部ごまラー油を一滴、ぽとりと自分で落としているようだ。この間、炊きたてご飯にお醤油とごまラー油で香りをつけ、醤油おにぎりにしたらかなり喜ばれた。暑い季節には素麺のタレにごまラー油も合いそうだ。
 子供さんがいる方は、「これさえあれば何でも食べてくれる」って便利ですよね! まあ、うちの子はいつ何時も食欲バッチリ。ごまラー油の助けを借りなくても心配ないのだが。とはいえ、料理がめんどくさい時も、茹で野菜やお豆腐だけでも、これさえあればなんとかなるのは助かる。こんないつものビビンバ丼も、ごまラー油をたらすと「う〜ん♪」とうなってくれるので嬉しいです。

庄司いずみ

vendredi, juillet 14, 2006

冷やしうどん[Izumi Shoji]


 雑誌作りいいですね! 昔っからの夢だもの。ぜひ実現させてくださいませ。私も何かお手伝いしますです。
 ところで! そんなことを考えてる余裕も失うくらい、毎日暑い、暑すぎる。道行く人だってみんな、ボーッとした目つきしてるし。私ももうダメ、死にそうです。毎日ビールのことしか考えられない。夕方からの取材や撮影が入ると、ビールの時間が遠ざかる。そう考えるだけで不安になるほどだ。え、これってアル中ですか!?

 というわけで、今日の昼ごはんは冷やしうどん〜。夏はコレでしょ。
 そして、ハイ! ここで質問です!(←誰にだ) みなさんは冷やし中華と冷やしうどんのどちらが好きですか?
 私は断然冷やしうどん派。冷やし中華のタレは甘すぎる。かといって、甘み抜きで手作りすると、どうもおいしくないし。ところが冷やしうどんなら、めんつゆでももちろんいいし、甘くないポン酢でもおいしい。ゴマ油とお醤油、胡麻ラー油なんかで中華ドレッシングにしてもグー、練り胡麻でこってりゴマだれ作ってもナイス。懐の深さではナンバー1だ。蕎麦も好きだけど、こうはいきませんからね〜。
 今日は切り干し大根の戻し汁にカボスと醤油を入れて、あっさり味のポン酢を作った。切り干し大根の戻し汁をダシ代わりに使うワザ、いいですよ! 砂糖やみりん入れなくても、ほんのり甘くておいしいです。
 切り干しそのものはワカメとセロリの葉と混ぜ、冷たいうどんの上にこんもり盛りつけた。手前の白い物体はトロロじゃないです。湯葉豆腐。トロンとまろやかでたいへんおいしゅうございました。

 そういえば、私の作るものは何でも具だくさんだ。味噌汁も自分用ならありったけの野菜や海藻を入れてしまう。夫はそういうごった煮系はダメなんですって。味噌汁なら豆腐+油揚げ、または豆腐+ワカメ。焼きそばなら具はキャベツオンリー。
 ごった煮味噌汁は田舎風なのかな? うーん、でも具だくさん味噌汁に七味を振って食べるのが私は好き。味噌汁は香りが飛ぶから煮立てちゃダメと母からしつけられたが、グラグラ煮たってるようなのが好きです。田舎者でもよいのです。

庄司いずみ

jeudi, juillet 13, 2006

雑誌つくりたい作戦[Minoru Ota]


 おとつい、土屋さんに、くさやのおいしい神田明神下の居酒屋でごちそうになった。土屋さんは僕の敬愛する編集者で、講談社にお勤めの時は、Hot-DogPRESS編集長、DaysJapan編集長を歴任された。DaysJapanは、残念ながら不可解なかたちで休刊を余儀なくされたが……。
 土屋さんは現在、浩気社という出版社の経営者としてご活躍されている。
 僕は年上の男性に兄的投影や父親的投影をすぐにしてしまうたちなのだが、土屋さんにはどうも父親的投影をしてしまう。とはいえ、僕が土屋さんの子どもなら、土屋さん中学生の時の子どもということになるので、実際には親子の年齢差はない。でも、まあ、僕の尊敬する人々には、土屋さんのような親父的イメージの持ち主が多いように思うなあ。
 さて、おとついの夜はなんで盛り上がったかというと、やっぱり雑誌をつくりたい!! で、盛り上がったのである。
 土屋さんはDaysJapanで日本のLIFE誌をつくりたかったという。僕はDaysJapan編集部の真上にあったHot-DogPRESS編集部から、うらやましげに階下の喧噪に耳をそばだてていたのだが、そんな僕にも、ああ、これは日本のLIFEになるのだなあということはわかった。だから、休刊はほんとうに残念だった。
 土屋さんはそれからほどなくして講談社を自らの意志でお辞めになるのだが、休刊はそれほどに悔しく、悲しいことだったのだなと僕ならずともみなが思ったのである。
 その土屋さんが、やっぱり雑誌をつくりたい!! というのだ。もちろん、僕だって雑誌をつくりたい!!
 つくれるだろうか? いや、つくることはできる。
 イギリスの『id』誌は確か、数人の若者が始めたものだ。そんな出自の雑誌は欧米にはたくさんある。
 十数年前、ニューヨークに取材で行ったとき、僕はそういう雑誌の作り手の何人かにあった。
 おそらく今もあるかと思うが、ニューヨークのカルチャー誌『PAPER』の編集長に会ったときは、その編集室の小ささに驚いた。彼のとなりには奥さんがいて、二人でつくっていると言っていたので、「編集もぜんぶするのか?」と聞くと、「いや、原稿や編集やデザインはみなフリーランスの人間にまかせている、僕ら夫婦の仕事は広告取りだよ」と笑っていた。
 たった一人で音楽評論誌をつくっている若者にも会った。その日はたまたま発行日で、僕は配達の手伝いをさせられた。インクの匂いもここちよい刷り上がったばかりのオール1色の薄手の雑誌をクルマに積み込んで、書店やレコード店に降ろしてまわるのだ。その後、彼の部屋に行ったのだが、レコードだらけで足の踏み場も無かった。
 あのころのニューヨークにはそんなふうな、自分で雑誌をつくろうとして、そして実際につくってしまった若者がたくさんいた。そういうミニコミばかりを扱う本屋もイーストヴィレッジにはあったと思う。
 そうなのだ。やる気になれば、雑誌はつくれるんだ。
 最初からメジャーな一般紙をつくろうなんて思うからダメなんだ。自分が読みたい雑誌、自分が見たいデザイン、それをつくればいいんだ。お金がなければ16ページでもいいじゃないか。そういう地点から始まるものこそが、やっぱり楽しくて、燃えるんじゃないだろうか。
 というわけで、雑誌つくりたい作戦を本日から開始します。仲間になりたい人は、はい、手を挙げてえ〜っ!!

太田穣

dimanche, juillet 09, 2006

キンカン[Izumi Shoji]


 ライター、編集、校正のお仕事などしていると、肩こりは職業病? 姉、みゆきはおかかえ鍼灸師(夫)がいていいな♪ 夫も中国整体院通いのおかげで肩こりはしないのですって。黒部さんならセレブ〜、な感じでエステとか通ってらっしゃるかも? あ、オーバさんはその後肩の具合はどうなのだろうか。お大事に!
 で。私です。姉の夫(姉のお抱え鍼灸師)に1〜2週に1度のペースで観てもらって以来、飛躍的に良くなった。すくなくとも腕は回るし、肩も動くし! 治療直後は肩がふかふかでビックリです。
 それでも、仕事の都合で治療の間が空いたりすると、ダメです。肩が凝りすぎて吐き気がしたり、腱鞘炎かしらん、腕がつったりで、もう散々な状態に陥ることも。今なんて書いても書いても終わらない原稿で、肩バリバリ、頭ガンガンです。

 そんな緊急時にヨガとか自力整体でもできるといいだろうが、原稿をすぐに送らねば。早く書き終えてビール飲みてえッ! という状態では数分も惜しい。誰か助けて〜ってな気分です。そんな時、今まではタオルを熱湯に浸して絞る。または湯たんぽに熱湯を注いでました。肩とか腰とか腕とか、つらいところにあてるととりあえず血行がよくなって痛みは取れるから。
 でも、この季節には....。熱いのです。いや、暑いのです。蒸しタオルや湯たんぽは。ほかの方法はないのだろうかと模索し続け数十年。大げさか。十数年、くらいかな。
 そして! 今日やっと巡り会いました。キンカンです、キンカン!
 キンカン塗って、また塗って〜、のあのキンカン。虫さされだけの特効薬かと思っていたら、肩こりや腰痛にも効くんですって。成分を調べたらメンソールやカンフル、あとアンモニア水くらい。スウッとするから、肩こりにはそりゃいいでしょう! 指がつりそうなときつけたら、痛みが和らいだし。メンソールとカンフルなら、むくみにもいいかも。実験してまたご報告しますね。
 肩こりにはシップと、薬剤師の母は言うけど、私はダメ。かぶれてしまう。アンメルツヨコヨコも染みて真っ赤に腫れるし、ゼノールもダメ。シーブリーズも痛くて使えないくらいだけど、そんな私でもこれはオッケイ、でした。お試しあれ!
クサイですけどね。

 あと皆様の肩こり対策、ぜひ教えてください。

庄司いずみ

jeudi, juillet 06, 2006

敗北宣言……[Hitoshi Oba]

 三百万アウレリウス・ファンの皆様、オーバであります。
 大変に御無沙汰してしまい、御詫び申し上げます。
 「永久に御無沙汰してろ!」という声も聞こえるような気がしなくもありませんが、それでは話が進みませんので、形の上だけででも、そういうことにさせていただきます。
 そして日本国民の皆様、本当に申し訳ありません。
 ここ数週間の懸命の努力にも関わらず、ついに彼の国のミサイル発射を思いとどまらせることができませなんだ……。
 要はですね、所詮はオーバ、ゴル○13にも劣る奴だったということです。それとも、ここからがゴ○ゴの出番なのかしらん?
 とにかくこれは年頭のライブドア株での失敗にも勝る痛恨事なのであって、もはやワタクシ、メイドカフェで傷心を慰めるくらいしかないという有様でございまして、またお目にかかれるのはいつの日になりますことやら。
 え、蹴球国際大会? そういえば、そんなのもやってましたね。ま、「サッカーは貧乏人の阿片である」とかいうどなたかだかの言葉があることでもあり、盛況は結構なことと思います。
 ついでに書いておくと、拙者の本業である囲碁も充分に貧乏人の阿片たる資格を有するものです。
 つまり、なんですね、せいぜい玉蹴りとか石並べといったところくらいが、人間というちょっと変な猿が熱中するのにはお手頃なんじゃないでしょうか。妙な国家体制とか訳の分かんないマネーゲームとかは、もう少し進歩した未来の人類にやっていただくということにして。
 それはそうと、中田英寿引退、凄いですね。引退自体にも驚いたけど、なにしろ朝日新聞朝刊のトップ記事だぜ!?
 まあ、中田の引退についてはオーバが敬愛するコラムニスト、小田嶋隆先生が御自らのブログ「おだじまん」で触れておられるので、興味のある方はそちらを御覧になってみてください。
 引退、隠居ということについて並々ならぬ情熱を拙者が持つ者であることについては、これまで何度も述べてきた通り。第一、オーバが引退したところで、一体誰がオシム?(一応、季節の駄洒落です)。
 問題はホントにお金のことだけなんだ。長山靖生先生によれば、あの西行法師だって、生涯食うに困らないだけの荘園は持ってたんだそうだし。
 あの〜……、身長180、体重56前後という「スーパーモデル体型」なオーバです(プロポーションとかはともかく数値はホント、単位もポンドとかクルゼイロじゃありません)。太田師匠には悪いけど、髪の毛だってフサフサである。どなたかCMとかモデルなんかに起用してくださらないでしょうか。
 惜しむらくは容貌にいささか問題がある、と我ながら思わざるを得ない、よね、やっぱり(誰に聞いてるんだ、俺は?)。
 それに「チョイ悪オヤジ」的なフェロモンも欠落、というかほぼ皆無である。
 そこでですねえ、たとえば「化膿オヤヂ」とか「ゲロ戦記」なんて線で如何でせう?
 すみません、やっぱ単なる阿呆ですね、ワタクシ……。ではメイドカフェに逝ってまいります。
 どうしよう、こんな腐れオヤヂだとメイドカフェとかでもチヤホヤしてくれなかったりして。
 ま、取り敢えず仏蘭西葡萄牙戦でも見物してから考えよう…。では、ごめんあそばせ。
 
大場仁史

dimanche, juillet 02, 2006

手ぬぐい[Izumi Shoji]


 暑い日が続きますね。みなさん体調は大丈夫ですか?
 夏生まれの私は、基本的に夏になると元気になるのだが、ここ数年はダメです。冷房のせいで自律神経が乱れてしまうのだと思う。自宅ではエアコンはほとんど使わないが、どこにいっても夏のほうが寒いほど。今年あたりはさすがにクールビズが浸透し、カフェやオフィスは寒くない温度設定のところが増えたようだが。東急ハンズ渋谷店、OKストア初台店、あとコンビニはどこに行っても、いまだに寒すぎ! 改善、希望します。

 ところで、外出先で「寒い、失敗した!」というとき、どうしてますか? ひたすら耐えてはいけません。とくに女性は足元とお腹は冷やしちゃダメですよ! 大事な婦人科系の機能が低下してしまいます。
 一番いいのはバッグに腹巻きを忍ばせておいて、いざという時身につけること。だが、打ち合わせ中などにいきなり腹巻きを頭からかぶるのはちょっと.....。そんな時におすすめなのが手ぬぐいです! 私はハンカチ代わりにも使うし、場合によってはスカーフのように首に巻き付けたりもするので、いつも最低2枚は持ち歩いているのだが、この子達が本当に役に立つのです。
 出先で冷えた....。このままでは凍え死にそうだ....。そんな緊急時には、手ぬぐいを腰のあたりに腹巻きがわりに巻くといい。ひそかに巻きたい時はお手洗いのついでに洋服の下に。スカートとかパンツのウエスト部分で押さえれば、ズリ落ちて恥をかくこともありません。
 席を立てないときは、カーディガンを腰に巻くのと同じ要領で、なにげなく腰に巻く。ウエストが極細ならば、キュッと結べるかもしれないが、ふつうはそうはいかないだろう。でも大丈夫! 端っこをスカートやジーンズのウエスト部分に押し込んじゃえばいいのです。

 というわけで、私の手ぬぐいコレクションの一部でーす。最近は和ブームで可愛い柄のものがたくさんあるから、嬉しい限り。外出のお伴だけじゃなく、家でもタオルがわりに、場合によっては腰に巻いてエプロン代わりにもなるし、布巾としても使える優れもの。しかもあっという間に乾いて便利ですよ〜。ぜひお試しを。

庄司いずみ